AHVクラスタでのアフィニティルール


 Nutanix Advent Calendar 2018に参加しています。2枚目の17日目への投稿です。


AHVでアフィニティルールが使えますか?

と何度か質問いただいたので整理します。


Nutanixは3台以上のノードで仮想環境を運用します。
仮想マシンは3台のノードのいずれかで稼働することになります。

Nutanixではホストのアフィニティルールと仮想マシンのアンチアフィニティルールの2つが使えます。
どちらも簡単に設定できますので、やり方を紹介。

1.ホストのアフィニティルール

ライセンス数の都合や管理面から仮想マシンが起動するホストを絞りたい場合があります。
この場合は、仮想マシンを起動するホストを絞るアフィニティルールを設定することで対応できます。

この設定は、Prism Elemnt(Web Console)の仮想マシンのAdvanced設定から行います。


仮想マシンホストアフィニティ(VM Host Affinity)で起動可能なホストを選択するだけです。
HA発動時に起動可能なホストやリソースがあるか考えながら設定してください。


2.仮想マシンのアンチアフィニティルール

システムの運用にポリシーによっては複数の仮想マシンでクラスタを組むことがあります。
同じノードでクラスタでセットとなっている仮想マシンが起動していると、ノード障害の際にサービスに影響が出てしまうことがあります。
この場合は、仮想マシンのアンチアフィニティルールを設定して、ペアとなる仮想マシンが必ず異なるホストで起動してくるようにセットします。

この設定はacliコマンドを使用して設定します。
CVMにSSHでログインし、acliを起動します。

① VMグループの作成
vm_group.create group_name

② VMグループに仮想マシンを追加
vm_group.add_vms group_name vm_list=vm_name

③ VMグループにアンチアフィニティを適用
vm_group.antiaffinity_set group_name


ちなみに、アンチアフィニティの無効化は次のようなコマンドを実行します。
vm_group.antiaffinity_unset group_name



ドキュメントにも記載されている内容なので、詳しくはドキュメントを参照くださいね。

AFFINITY POLICIES FOR AHV
https://portal.nutanix.com/#/page/docs/details?targetId=Web-Console-Guide-Prism-v510:ahv-ahv-affinity-policies-c.html



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