ハイパーコンバージドインフラ(HCI)ってなんぞや

最近、メディアでもハイパーコンバージドインフラ(HCI)という言葉をよく目にしますよね。「ぽんこつ」なりにまとめてみますね。

・HCIとは
ググると色々と定義が出てきますが、一般には、仮想環境を動かすために必要なサーバやストレージを統合したインフラ基盤としてのアプライアンス、SDS( Software Defined Storage)の一種などと紹介されています。

・HCIが出てきた背景
昔は1台のサーバに1つのシステム(サーバサービス)を導入していました。
その後、VMwareをはじめとした仮想化基盤が普及したことにより、1台の物理ホストに仮想マシンをまとめて乗せるようになりました。

仮想化はサーバハードウェアを抽象化したファイルとして管理できるため、導入・展開・運用がシンプルで楽になる画期的なソリューションでしたよね。ちょうど、CPUやメモリ、HDDといったハードウェアが劇的な進化を遂げ、潤沢なリソースが提供できるようになったことから1台のホストで多数の仮想マシンが動作できるようになりました。

仮想化すると便利なので1台のホストに大事な仮想マシンが多数動くことになりましたが、同時にホストの障害の影響範囲が大きくなり、「止められない」基盤となっていきました。

昨今の仮想化基盤では、仮想マシンのライブマイグレーション(稼働状態でのホスト間移動)やHA(ホスト障害時に自動的に復旧)する機能が必須となっています。
それに伴い、複数のサーバーと共有ストレージや冗長化されたネットワークなど複雑な環境が必要になりました。
その結果、導入も運用のハードルも上がってしまっているのが現状です。

・HCIのメリット
 ・仮想化基盤に最適化された環境
 ・高集約省スペース
 ・導入、管理が大変な共有ストレージ不要初期導入が楽に。
 ・みんな大好き、スモールスタートが可能。
 ・段々大きく。スケールアウトできる。

上記のようなメリットが認知されてきて市場が盛り上がってきているわけですね。

・どんなものがあるの?
古くは監視ソリューションなど動画データを大量にアーカイブする目的で開発されたPivot3といった製品がありました。(今もあります。)
当時、評価機を借りて触ってみたところ、仮想デスクトップ基盤(VDI)に使えるね!と一人盛り上がっていた記憶があります。
ただ、当時はコストやリソース面で集約率が上がらないなど悩ましい点があり導入には至りませんでした。

Nutanixは5~6年前にVMware社のイベントVMWorldでアワードを受賞したと耳にしてから興味を持っていました。ただ、良さげだけど当時画期的な階層化ストレージ機能も持っていて、高そうだな〜とも思っていましたね。

最近では、HPが買収したSimplivityやDell EMCのVxRAIL、VMware vSAN、Cisco HyperFlexなど多数のメーカが参入し、それぞれ特色のある製品をリリースしています。

と、いうことで、次回Nutanixの特徴を「ぽんこつ」なりにまとめてみたいと思います。





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